苦しそうに荒い息を繰り返す少女は 痛がるようにして首に手をやる。 薄く開かれた瞳は美しいエメラルド。 涙で潤んでいる所をみると辛いのだろう。 僕は少女を抱き上げようとして気がついた。 首に印がついている。 奴隷の持ち主が自分の所有物の行動を制限する魔法の印。 この手の印は持ち主から一定の距離はなれると首が締まるものが多い。 この子の状態をみると、持ち主は首が締まることをいいことに、この子を山に放置したのかもしれない。 僕は少女を抱き上げて館の中に向かった。