今日も肥山君をたくさん見た。




「肥山君が好きですっ」




私の掃除時間は毎回これになった。




「飽きないね」




「飽きるわけ!!好き過ぎてやばたんです!!」




「はぁ。」




「肥山君に今すぐ抱きつきたいです!」




「やめてください」




ちぇー




周りの人なんてどうてもいい。




肥山君が好き。




こんなにも堂々と伝えられるから。




きっとこの中にも肥山君を好きな人は沢山いるんだろうな。




だけどそれでもいい。




だからって、私は諦めないもん!




肥山君が好き!




好きすぎるもん!




「肥山君に質問です!」




「俺はあんたに質問したいよ」




「へ?」




「いや。で、なに?」




「肥山君は彼女、いますか?」




いないよね、



そんな話聞いたことないし。



「いるよ」




「ほえっ!!?」




「ふっ」




「え、え?」




「そう言ったらあんたはどう思うの」




「もちろん!いてもいなくても私の気持ちは変わりませんがっ!」




「…ま。あんたならそう言うと思ったよ」




「?と、いいますと?」




「何を言っても無駄ってこと」




そう言って肥山君は軽く笑った。




きゅんとした。




また好きになった。




これ以上溜まったら、溢れてしまいそうだ。




それからというもの、肥山君loveな事で私は有名になった。