私と肥山君の日常生活は毎日こんなもの。



だけどその毎日にいつも期待してる私。




今日は何を話すかな!




今日は笑ってくれるかな!




とか。




肥山君で頭がいっぱいな私は全く周りが見えていなく。




「でね!肥山君がね!」




昼休みトイレの帰り。




イコール連れションだぜ!




教室に戻る。




「もー、未苑はいつも肥山君ね」




「あったりまえじゃん!」




「まぁ、一途すぎていいんだけどね」




「あは、ありがと」




「まぁいい意味ではね」



そこの意味が良くわかりませんでしたがスルーでいいですか?




私は教室のドアを開ける、と!?




何のこっちゃ!




鍵がしまってるではないか!




誰か気づいてくれますよーにと私はアナと雪の王女風に




コン・コココン・コン




と、ノックした。




ま、前のドアから行けるんだけど遠回りしたくないというか、




私の席後ろの方なんだよね。




すると今まさに!



肥山君と目が合った!!




きゃあー!




肥山君は立ち上がり、ドアの鍵を開けてくれた。




キュンとなる!




益々好き度が増しちゃうよ。




かっこよくてかっこよくて死にそうです!



「肥山君好きです!」




「あー、はい」




「好き好き大好き!」



「そりゃどーも」



「肥山君に質問です!肥山君はなんでそんなにかっこいいんですか!」



「それ前にも聞いたよね」



「答えてください!」



私はそう肥山君に向かって大きな声で言う。



「かっこよくないよ」



「かっこいいです!肥山君は本当に人間ですか?!」



「じゃなかったらここにいないよね」




「肥山君好きです!大好きです!」




「…諦めないの?」




肥山君が聞いてくる。




「諦めたくないんです!好きですから!」




私は精一杯言った。



よくやったぜ。




「…あ、そう」




帰ってきた言葉はそれだけだったけど、今日もまた肥山君とたくさん話せた!




こんだけの会話なのにって思うかもだけど、私にとっては一つ一つがどれも貴重で。




最後に肥山君に私は




「ありがとう!」



って大きな声で言った。




…その時、ハイテンションな私とは裏腹に女子の目があったなんて知るよしもなかった。