高校二年生の花木未苑は肥山君にデレデレの生活を毎日送っているしだいであります!




肥山君は誰が見てもかっこいいんです!




顔は小さく、程よく焼けてて、まつ毛が長くて



前髪はもうすぐ目に付きそうくらいの長さで横になびかせてて、




言うまでもなく、全体的にかっこいいんです!




「未苑、未苑ってば」




「あ、雅ちゃん!どうしたの?」




「あんたね、顔すごいよ」




「どんな顔してた!」




「ニヤケ顔ですが。安定の」




「あ、まじっすか」




「どうせまた肥山君でしょ」




「せーかーい」




私は雅ちゃんに拍手する。




「毎回のことだしね」




雅ちゃんは身長が167cmととも高く性格は身長に比例してお姉さんタイプ。




いつも二人でいるんだ。




「肥山君はあちらでも女子がみんな見てますよ」




そう言う雅ちゃん。





「えーー!!だめだめだめー!」




肥山君は私のです!




花木未苑のです!




「なら行ってきなさいよ」




「行ってきまーす!」




花木未苑、肥山彼方君を目指していざ、戦場へ。




「ひーやぁーまくん!」




「…またか」




「何してるの?」




「なにも」




そんな会話をしていたら周りにいた女子がみんないなくなってしまった。




あれ?




まあ好都合。




「お前やるな」




「ん?」




「いや」




「そー。教室行かないの?」




「行くよ」




きゃー!かっこいー!




もう毎日胸きゅんします!




横顔かっこいい!



って!



私はこのお方と隣り合わせに並んでもいいんでしょうか!




非常に悩みます。




そう考えてたらあっという間に教室。




がーん。




「さっきは助かった」




「え?」




な、直視できない…




見られてる…




「俺囲まれるの苦手なんだよね」



肥山君は付け加えて、女子から、と言った。




「そっか!」




「ありがとう」




「な、な、な、…いえ、滅相もない!」




ありがとうなんて、肥山君から言われたよーぅ




「私これからも肥山君に集まる邪魔者を排除します!」




「あの、声デカいんだけど」




「花木未苑頑張りますっ!」




「あーそ、頑張って」




はい他人事。




それでも私はめげずに好きな人のために頑張りますっ!