それから、一時間後。
テレビを見ていると、ライが眠ってしまった。
あどけない、可愛い寝顔。
ほんと、かわんないなー。
くすくす笑いながら、近くにあったブランケットをかけてあげる。
「おやすみ。」
そっとささやいてから、私はポケットから、あるものを取り出した。
それは、ひび割れだらけのライのスマホ。
実はライを助け出したとき、拾っていたの。
「ごめんね。」
小さな声でつぶやくと、私は電源を入れた。
どうか、こわれてませんように・・・!!
ぎゅっと目をつぶって、祈りをかける。
すると。
なんとか、起動画面が現れた。
「よしっ。」
かたずをのんで見守る私の手の中で、ゆっくりだけれど、ホーム画面がでてくる。
「えーっと・・・。」
慣れない指で操作をすると、あるアプリが目に留まった。
「毎日・・・日記?」
本を開くようなデザインの、地味な見た目。
だけど、私は迷わずそれをタップした。
ライの止まってしまった三年間を知るためには、これしかないと思ったから。
ごめんね、ライ。
私が見ていいものじゃないって、知ってるよ。
だけど許してね。
緊張で震えながら、私は日記を読み始めたのだった。
『〇月×日 俺は人殺しだ。自分の彼女を、バカみたいな嘘で殺してしまった。
これから俺は、遺書としてこれを書いていこう思う。
〇月×日 今日は、瑠音の葬式があった。俺はもちろん、行かなかった。行けなかった。瑠音の親父さんに、合わせる顔がない。母さん、父さん、ごめん。生まれてきて、ごめん。
〇月×日 月影が家に来た。唇がきれるまで、殴られた。母さんが止めに入んなかったら、死んでたかもしれない。止めに入ってこなきゃよかったのに。
テレビを見ていると、ライが眠ってしまった。
あどけない、可愛い寝顔。
ほんと、かわんないなー。
くすくす笑いながら、近くにあったブランケットをかけてあげる。
「おやすみ。」
そっとささやいてから、私はポケットから、あるものを取り出した。
それは、ひび割れだらけのライのスマホ。
実はライを助け出したとき、拾っていたの。
「ごめんね。」
小さな声でつぶやくと、私は電源を入れた。
どうか、こわれてませんように・・・!!
ぎゅっと目をつぶって、祈りをかける。
すると。
なんとか、起動画面が現れた。
「よしっ。」
かたずをのんで見守る私の手の中で、ゆっくりだけれど、ホーム画面がでてくる。
「えーっと・・・。」
慣れない指で操作をすると、あるアプリが目に留まった。
「毎日・・・日記?」
本を開くようなデザインの、地味な見た目。
だけど、私は迷わずそれをタップした。
ライの止まってしまった三年間を知るためには、これしかないと思ったから。
ごめんね、ライ。
私が見ていいものじゃないって、知ってるよ。
だけど許してね。
緊張で震えながら、私は日記を読み始めたのだった。
『〇月×日 俺は人殺しだ。自分の彼女を、バカみたいな嘘で殺してしまった。
これから俺は、遺書としてこれを書いていこう思う。
〇月×日 今日は、瑠音の葬式があった。俺はもちろん、行かなかった。行けなかった。瑠音の親父さんに、合わせる顔がない。母さん、父さん、ごめん。生まれてきて、ごめん。
〇月×日 月影が家に来た。唇がきれるまで、殴られた。母さんが止めに入んなかったら、死んでたかもしれない。止めに入ってこなきゃよかったのに。


