ライ、やせたなあ。
髪もボサボサだし、顔もすごくやつれてる。
だから、心配になって、声をかけようとしたんだけど。
「ごめん!!」
目の前に、土下座するライがいて。
びっくりしちゃって、声が出なくなった。
「ちょ、ライ?!顔上げてよ!」
あわてて声をかけても、ライは体勢を変えない。
そのままの姿勢で、ただただ頭を下げるばかり。
・・・こっから、どうすればいいんだろう。
あまりない状況に、あせってしまう。
「ラーイー?」
「・・・」
ああ、どーしよう?!
もう一度声をかけようとした時、ライが口を開いた。
「俺、お前に合わせる顔ない。」
「・・・え?」
「お願い、帰って。」
くぐもった、声だった。
生きている間には、聞いたことのないような声。
私は胸がしめつけられて、うつむいた。
確かに、私が死んでしまったのは、ライの嘘が原因だった。
でも、私は知ったんだ。
あの時、ライが嘘をつかなきゃいけなかった理由を。
「ねえ、ライ?」
返事は返ってこない。
それでも、私は言葉をつむぐ。
「私たち、おあいこなんだよ?私が死んじゃったから、みんながライを責めたてるけど。
私だって、あんな風に走り出さなかったら、ここにいたかもなんだよ?」
ライの背中を優しくなでる。
私は、これを伝えたかったんだ。
ライは、優しいから。
私に、言い訳なんてしないんだよね。
あの時、なんで嘘をついたのかも、説明もしようとしないで。
自分だけ、悪者になろうとしてる。


