天国から君へ〜大好き〜

「そう、だよ。」
顔をゆがませた瑠音が、俺の手を握っていて。
「私、だよ。」
「・・・瑠音。」
「私だよ。ライ、ライ・・・。」
『ライ』。
三年ぶり呼ばれた、その名前。
耳に飛び込んできたとき、俺の中の、何かがとぎれた。
「る、お、ん。るお、ん、瑠音!!!!」
「ら、い。会いたかった。会いたかったよぉ~~!!」
顔をぐしゃぐしゃにして泣く瑠音を、力いっぱい抱きしめる。
生きているときとはちがう、冷たい感触。
でも、うれしかった。
こうしてまた、瑠音と触れ合えることが。
瑠音の体温を、感じられることが。
俺たちは、お互いの名前を呼びあいながら、抱きしめあっていたのだった。



それからしばらくして。
私たちは、ライのアパートにいた。
「・・・ごめんね、これぐらいしか作れなくて。」
「・・・へーき。ありがと。」
小さなテーブルに、即興でつくった炒め物をおく。
われながら、うまくつくれたつもりなんだけど・・・。
なんか、ライの態度がよそよそしい。
まあ、そりゃそうだよね。
いきなり、死んだはずの私が戻ってきたんだから。
「はい、お箸。」
「・・・ん。」
正直私も、まだ信じられない。
ライが、目の前にいるなんて。
夢なのかなあって、思っちゃう。