「動かないでおとなしく抱き締められてなよ」 少しすねたような声とともに耳に熱い息がかかる。 「~~~っ!!」 声にならない叫びをあげて横を見るとわずかに色気を含んだ瞳と出会う。 そこで、ふと思い出す。このとーやの態度はいつも見ているのと良く似ている。 そう、糖分切れのあの症状と。 そ、そっか。 とーやは甘いものが足りてないからこんなことしてるんだ。 …ということは、糖分を補給すればいいはずだよね。 間近にある形のよい唇を見ながらアメを取り出そうとポケットに手をのばす。