「あなたが岩崎明菜ちゃん?」

「そうですけど、どちら様ですか?」

「春樹のお母さんよ…
丘の上にある寺本病院にすぐ来てちょうだい」

その声は今にも消えかけで嫌な予感がする。

「病院…。
わかりました、すぐ向かいます」