チャラい×真面目=事件!?

「それならいいんですけど。」



上郡の言い淀みに微塵も気付かずに、色平は納得した。



「楽しそうですね。」


「あ、どうも。」



様子を見に来たらしい、看護師が顔を出した。



「でも、無理は禁物ですよ。もうそろそろ面会時間も終わりますし、きりの良いところで切り上げて下さいね。」


「はーい。」



素直に元気良く返事をした上郡がに満足したのか、看護師はそれ以上言わずに見回りに戻っていった。



「看護師もああ言ってるし、仕方がないけど今日はこの辺で。せっかく一般病室に戻ったんだしな。また明日来るわ。」



そう言って帰る準備を始める上郡。

準備といっても、座っていた椅子を元の位置に戻して、話ながら広げた事件についての資料を鞄に片付けるだけだが。



「ぁ…………」



毎日来るわりにあっさり準備を始めた上郡を見ながら、色平は落ち着かなくなる。


何かを話したい様に口を空け閉めしたり、誤魔化す様に手を開いたり閉じたり。



「ん?なに?」


「あ…………」



漏れてしまった吐息が聞こえたらしい。


上郡がこちらを振り返る。