「階段から落ちたのか?かなり血が………」
目の前にある倉庫へと続く階段には、かなりの量の血がほぼ全ての段に飛び散っている。
色平が倒れていたであろうこの場所にも、血溜まりが出来ていた。
しかし、階段の方が、量が多い気がする。
特に上の方が。
「上、行ってみる?」
「さみちゃん、今の上郡くんには………」
「戌籏さん。俺は大丈夫ですから。」
蠍髪と戌籏は現場に到着した時に鑑識が作業中であった為外からではあるが、倉庫内の様子も見ている。
今の上郡には辛すぎると思い止める戌籏にも、上郡はそれを暗に断った。
「さみ、連れてってやれ。」
「分かりました。上郡、こっち。」
目の前の階段、つまり倉庫の東側は血を踏むといけないので、正面に当たる階段、つまり倉庫の南側より警察関係者は上がることにしている。
倉庫は西から東への長方形。
窓は南側にしかなく、出入口は南側に位置している大きな正面扉と東側に位置している作業員用の小さい扉しかない。
「こ、れは……………」
太陽が照らす倉庫内で、上郡が見たもの。
それは…………
目の前にある倉庫へと続く階段には、かなりの量の血がほぼ全ての段に飛び散っている。
色平が倒れていたであろうこの場所にも、血溜まりが出来ていた。
しかし、階段の方が、量が多い気がする。
特に上の方が。
「上、行ってみる?」
「さみちゃん、今の上郡くんには………」
「戌籏さん。俺は大丈夫ですから。」
蠍髪と戌籏は現場に到着した時に鑑識が作業中であった為外からではあるが、倉庫内の様子も見ている。
今の上郡には辛すぎると思い止める戌籏にも、上郡はそれを暗に断った。
「さみ、連れてってやれ。」
「分かりました。上郡、こっち。」
目の前の階段、つまり倉庫の東側は血を踏むといけないので、正面に当たる階段、つまり倉庫の南側より警察関係者は上がることにしている。
倉庫は西から東への長方形。
窓は南側にしかなく、出入口は南側に位置している大きな正面扉と東側に位置している作業員用の小さい扉しかない。
「こ、れは……………」
太陽が照らす倉庫内で、上郡が見たもの。
それは…………



