「……午戸兎しゃん………」
「酷い顔だな。だが、自らの手で捜査して犯人を逮捕出来るなんて、刑事の特権だろうが。お前のことは俺が責任持つ。色平のことはお前が責任を持て。」
「はい!」
午戸兎の厳しくもとってもあたたかい言葉に、意図せず上郡は目頭が熱くなった。
車を回すと先行く午戸兎の後に続き一歩踏み出して、少しだけ振り返る。
「(色平……………)」
相も変わらず、色平は白い部屋に寝たまま。
「(変われるかは分かんないけど、変わろうと努力するからさ。俺の人生には、色平が必要なんだ。色平の人生にも、俺が必要だって思ってもらえるようにするからさ。だから、)」
だから、必ず―――――………
乱れた髪と服装を整え、緩めていたネクタイを締める。
行くべき方向へあげた上郡の顔に、もう迷いなどありはしなかった。
「酷い顔だな。だが、自らの手で捜査して犯人を逮捕出来るなんて、刑事の特権だろうが。お前のことは俺が責任持つ。色平のことはお前が責任を持て。」
「はい!」
午戸兎の厳しくもとってもあたたかい言葉に、意図せず上郡は目頭が熱くなった。
車を回すと先行く午戸兎の後に続き一歩踏み出して、少しだけ振り返る。
「(色平……………)」
相も変わらず、色平は白い部屋に寝たまま。
「(変われるかは分かんないけど、変わろうと努力するからさ。俺の人生には、色平が必要なんだ。色平の人生にも、俺が必要だって思ってもらえるようにするからさ。だから、)」
だから、必ず―――――………
乱れた髪と服装を整え、緩めていたネクタイを締める。
行くべき方向へあげた上郡の顔に、もう迷いなどありはしなかった。



