―ayuka―


水玉クッションを抱きしめて
ベッドに座って壁に持たれた


岡野君の気持ちが真剣で…


いつも辛い時
そっと手を差し伸べてくれる


何も言わなくてもわかってくれる


今日だって気づいててゲーセンに誘ってくれたんだ

あんな風に優しくされて
嬉しくならない女の子はいないと思う


上條の事がなければ好きになってたかもしれない


でも…岡野君といると楽しい


麻紀ちゃんと一緒にいる所を見て
いつもなら泣き続けてるはずなのに
岡野君のおかげで思ったより平気



上條の事考えると心が切なくなる

岡野君の事を考えると心が温かくなれる


もう少しだけこのままでいたい…




今日も学校に向かう

麻紀ちゃんと上條が一緒に居たらどうしよう


そう思いながら学校に行くけど
上條は友達と戯れてた

ちょっとホッとした



明日香、遅いなぁ


「辻おはよ」


あっ…岡野君


「おはよ
昨日ありがとうね」


「また行こうな?」

「うん」

「今日のお昼も一緒に食べないか?」

「食べる~」


明日香!?!!?

いつの間に来たの??


「ってか愛結驚きすぎだよ~」


明日香が楽しそうに笑ってるけど
心臓に悪すぎる~


「あはは」

「じゃあ、岳志にも言っとくな」

「うん」