自転車を押して2人で歩きながら
近くの土手に来た
木陰に俺が座ると
辻も隣に座ってくれる
「辻って…俺の事どう思ってる?」
少しは思ってくれてるのか?
それとも上條がいて俺は入る隙間すらないのか?
「優しいし一緒にいて楽しいと思う」
「彼女になってくれない?」
俺の入る隙間があるんじゃないか…
そう思った
「・・・・・・でも」
「好きな奴がいるんだろ
辛いなら…俺が忘れさせるから…
俺を好きになって…っていうか好きにさせる」
迷いがあるって事はやっぱり揺らいでる
俺は少し強気で出る事にした
本当はドキドキする
「嫌いなら嫌いってはっきり言えよ」
「嫌いじゃないよ…でも好きでもない」
「これからは?」
少しでも好きになってくれるか?
「わかんないよ…」
「ゆっくり好きになってくれたらいいから…
俺…ずっと待ってるからさ
急かしてごめんな
辻がちゃんと言ってくれるまで待つから」
辻を追い詰めすぎた
そう思った
はっきりさせたいけど…振られたくはない
「また遊びに行ったりしような?」
「…うん」
きっと辻の事だから
中途半端で良いのかとか
俺が傷つかないかとか余計な事考えてるだろうな
「俺は辻といるだけで楽しいから
中途半端だとか俺に悪いとか考えるな」
驚いた顔をして頷いた
やっぱりな
俺は辻をまた自転車の後ろに乗せて
家まで送った
「今日はありがとうね」
「おう、またな」
とりあえず、辻にもっと接近して
押して押しまくるしかないな
上條にはぜってー渡したくない

