あふれる、想い



卒業式の間も私は泣き続けた


色々な事があったけど

友達に支えられた



いつも隣には好きな人がいた


みんながいたから今の私がいる


明日香も菜々も麻紀ちゃんも泣いてた


こんな時でも思ってしまう


ここに蓮がいたら…




式が終わった後

沢山写真を撮った


もちろん翔とも…


「愛結花は相変わらず泣きむしだな」



「そういう翔だって…」


翔も目元が光ってた


私達は見つめ合って微笑んだ後

「撮るよ~」

その一言にカメラに向かって笑顔を向けた


ブチッ


翔は第二ボタンを引きちぎった


握り締めたまま、私にその手を差し出した


「愛結花が大好きだった
ずっと俺の気持ちと一緒にあったボタン
これは愛結花に受け取って欲しい
今までありがとう」


「…ありがとう」


涙を流しながら手を差し伸ばして
ボタンを受け取った


翔はボタンを渡しながら握手をしてくれた後

ポンポンと軽く頭を撫でて

皆の輪に戻って行った



翔の後姿にもう一度

ありがとう


そう呟いた