あれだけ止まって欲しいと思った時間は
無情にも流れ
明日は蓮がアメリカに発ってしまう


蓮達は今日はもうホテルに泊まって
明日の午前の便で発つ


今いるのは…

蓮が泊まっている部屋


上の階に蓮の両親が泊まってる


蓮のお母さんが私のお母さんに話をしてくれて
最後の時間を過ごせてる


ルームサービスまで頼んでくれた


けど…余計最後なんだなって思う


切なくて辛い


だけど…今日だけは泣かないって決めたんだ


蓮と真向かいにベッドに座って
お互いを抱きしめあってる


「卑怯かもしれないけど
俺は…別れようとは言わない
俺がいない間、他の男の所にいっても
それは愛結花の自由だから…」

いかないよ…いけないよ


「でも…日本に戻ったら
愛結花に逢いに来るから…
俺の事忘れないでいてくれ」


「忘れないよ
蓮以外の人なんて考えられない
私の中で1番は蓮だから…」


「俺の中でも愛結花が1番だ
でも…俺は愛結花が悲しんでも泣いても
涙を拭ってやれない
だから…」


「言わないで」


蓮が言いたい事わかってる

でも…言わないで

私から蓮にキスをした


初めてする私からの大人のキス


「私に蓮を刻み込んで…」


もうこんなに蓮に触れ合えなくなる

だから…いっぱい愛して


蓮は今まで以上に優しく私を抱いてくれた


愛おしく…大切に…