「あの、借りは絶対返しますんで!ほんとにありがと……!!」
俺は女の言葉を遮って女に抱きついた。
女は過度に驚いている。
「わりぃ。」
「え、あ、は、はい……。」
「それにしてもお前よく俺が誰かわかったな。」
「そりゃそうですよ。あたしもこんな世界にいるんですから。」
はあ?どうゆうことだ?
「あたし、陽一なんです。」
嘘だろ?
こんなに可愛いコイツがか?あのときの?顔に目がいってたからかよく見れば髪も染めて卒ランを着ていて袖には大きく『陽一』とかかれていた。
陽一ということはコイツ天陽か。
「オメーが?まあ、そうか。卒ランだしな。化粧してるからかわかんなかった。」
「え、どこかでお会いしましたか?」
化粧してるからに疑問をもったのだろう。
まあ簡単には言えねえことだ。
「いや、なんでもない。それより向こうに年下がいるんじゃねえか?」
探られそうで俺はほんとは出て行かせたくないがそう言った。
「あ、はい。そうですね。」
「これ俺の電話番号。緊急のときにでも使え。助けてやる。」
なぜか繋がりが欲しくて連絡先を渡した。
「ほんとに助けていただいてありがとうございました!」
喰ってしまいたくなるひとつも影がねえ笑顔を向けてきた。
「あぁ。じゃあな。」
かわいい…その気持ちを隠そうと俺は笑った。
女が出ていっても止まねえこの胸の高鳴りはなんだ?
銀斗Side 〜End〜

