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「それで?西村先生とはいつ知り合ったの?」
食事会の翌日、萌と沙織を誘っての夕食。
昨日の出来事の報告・・・・・
「小さいころ、パパに会いに病院に来ていた時に出会ったの。
たっくんそのころ、喘息で入院しててね。
よく一緒に遊んだの。幼稚園のころかな?」
「ご両親も知り合いだったの?」
「たっくんのお父様、うちの心臓外科の西村先生だったのよ。
私も昨日知ったんだけどね。
母親同士は私たちが遊んでるうちに、仲良くなってたらしいの。」
「へ〜~!!すごい話だね!
でもどうしてそんなに長い間会わなかったの?」
「出会ってから1年くらい経った頃にね、たっくんは療養のために空気の綺麗な地方に引越したのよ。
お父様の西村先生はこっちに残ってらしたみたいだけど。
それからアメリカに留学したりしてて昨日、こっちに戻ってきたんだって。」
「なるほどね〜。」
息を吐きながら背もたれにもたれかかる沙織。
「昨日はその後どうなったの?」
「普通の食事会よ。
喋ってたのはほとんどママたち。」
「でもさ~?」
いきなり沙織が姿勢をただし、私のほうを向く
「いきなりそんな食事会なんて、ご両親はふたりにどうしてほしいんだろうね?」
「え?」
ニヤニヤと私を見つめる2人は興味津々。
「拓海先生ならぴったりじゃない!
美男美女だし、家柄も完璧!!」
「拓海先生、優しいしねっ!!」
「そういうことじゃないのよ。
ただ普通の再会ってだけ。
それ以上でもそれ以下でもないの。
私、今は仕事だけだから。」
「直まだ淳史のこと気にしてるの?
あれは直のせいじゃないっ・・・・・「その話はいいから。今は関係ない。」
長年の付き合いだからこそ分かる
今の私、2人を困らせてる。
「ごめん、今日は帰るね。
話聞いてくれてありがとう。」
「直っ・・・・・・・・・・!!」
「ちょっと・・・・・・・・・・!!」
2人の声を背に、店を飛び出した。
