「ねぇたっくん、どこにいくの?」





たっくんの運転する車は、市街地からどんどん離れていく。





「今日、敦史くんの命日なんだろ?

お義母さんから教えてもらったんだ。

赤ちゃん生まれたらなかなか行けないだろうから、今日行こうお墓参り。」




「そっか、今日・・・・・。
すっかり忘れてた。ありがと、たっくん。」




「ほら、着いたよ。
お花も買っておいたから、降りれる?」



「うん、ありがとう。」





大きくなったお腹を抱え、ゆっくりと歩く。