「直っ!?
なにやってるんだよ、危ないだろ!?」
「え?」
またある日、棚の上にあったカルテをとるために椅子に登ろうとしたとき
やってきたたっくんに慌てて止められてしまった
「そんなとこ乗って、転んだら大変だろ?
俺がとるから。」
「みんな心配症なんだから・・・・。」
「そんな大きなお腹じゃ、みんな心配するわよ。お願いだから、無理しないでよ?」
「沙織?
どうしたの?」
「直がいつまで経っても産休とらないから説得してくれって、拓海くんに頼まれたのよ。」
「直、もうそろそろ家でゆっくりしててくれよ」
8ヶ月を迎えてからというもの、毎日たっくんに説得されてる
「でもね?
産休とってひとりで家にいるより、病院に来てる方がみんないるし、安心かと思って。」
「直が言ってることも納得できるわね。
でも仕事してたら無理しちゃうでしょ?
ほら、今もお腹張ってるじゃない。」
私のお腹に手を当てた沙織は、苦笑い
「直、産休とりなさい。
これは助産師としての命令よ。」
「分かったわ。」
「さすが沙織ちゃん!
ありがとう!」
たっくんの安心した顔をみて、思った
みんなが赤ちゃんを心待ちにしてる.*・゚ .゚・*.