「だけど……」
「え?」
私は言いかけて自分の席まで歩いて行くと窓のほうに振り向いた。
「こうやって岡本君と前よりも仲良くなれたからよかったよ」
「な……っ」
「不思議体験もできたし、友達よりオカルト仲間かもしれないね!」
私が嬉しい気持ちをおさえないでそう言うと岡本君はポカンとした顔をして、少しすると大きな声で笑い出した。
「おっ、岡本君……?」
今までのイメージからは想像もつかない大笑いっぷりに今度は私がポカンとしてしまう。
岡本君はしばらく笑い続けて、笑いがおさまる頃には目に浮かぶ涙を拭いていた。
「……くっ、ほんと折笠さんって変わってる」
「え……っ?」
「オカルト仲間ってなんだよ……」
あははとまた笑い始める岡本君。
そんなにおかしいかな?
笑い続ける岡本君にどうしようと思っていたら教室のドアがガラッと開いて高橋先生が顔をのぞかせた。
「笑い声の正体は岡本君でしたか。廊下まで聞こえていますからおさえてくださいね」
「すみません」
困ったような高橋先生に岡本君は何とか笑いを引っこめたようで教室に響いていた笑い声も途絶えていく。
よかった。岡本君の笑いっぷりにずっと止まらないかと思ったよ。

