岡本君は私の横まで歩いてくると窓を開けた。
生温い風が教室に入ってきて髪をなびかせていく。
「……あの時願掛けしたけど、折笠さんがオカルト情報を集めてるのって弟が関係してる……?」
「松嶋さんから聞いたんだけど」と言いにくそうな岡本君に私は頷いてみせる。
「うん。もともとオカルト関係が好きだったけど、特に興味を持ったのは弟の明が事故にあっていなくなってから」
「双子だったんだ」とつけ足して私は下校していく生徒を見下ろす。
「会いたいんだ……?」
「うん。叶うなら一度でいいから会いたい。会って話したい、かな……」
「そうなんだ……」
私は両手を前で組んでからグッと上の方に向けて伸びをするように伸ばす。
それからパッと組んでいた手を離して横にいる岡本君を見上げた。
「岡本君のことを聞いてもいい?」
「──ああ。中学の時にすごく仲のいい友達がいたんだけどさ、休み時間も休みの日も一緒にいることが多くて高校も同じところにいけるんだろうなって疑うこともなかった。だけど……」
岡本君は言葉を切ると両手をギュッと握って苦しそうな顔で眉を寄せていく。
すごく辛そうに見えた私は「無理に話さなくてもいいよ」って言おうとしたけどその前に岡本君はまた口を開いていく。

