すると頑丈そうに見えた鍵が外れて鎖もジャラジャラと外れていく。
ドアは大きく開き私達は転がるように部屋の外に出た。
「階段だ……!」
部屋のすぐ近くに階段があって部屋の中よりも照明で明るい。
私と岡本君は何とか立ち上がり、通路が狭いから階段に近い岡本君に先に上ってもらう。
私もすぐ後を追いかけようとしたら左の足を強く引っ張られる感覚がして階段の前で転んだ。
「痛……っ」
「殺してやる……殺してやるぅ……」
髪を振り乱して何も持っていない先生が私の左足をものすごい力で引っ張ってくる。
「折笠さん!」
「先に行って!」
戻ってこようとする岡本君に私はそう叫ぶように言う。
明がいなくなってから決めてるんだ。
目の前で誰かが死んじゃうのは絶対止めたいって!
「くっ、離して……!」
バタバタと空いている足を動かしてみてもビクともしない。
せめて両手が自由ならいいのに!
体全体を使って激しく動かしても先生は不規則に笑い声をあげながら全然離してくれない。
もうどうすればいいの!?
思わずギリッと唇を噛みしめて焦りとか不安とかイライラとか色々な気持ちを抑えていると、先生が引っ張る方向とは逆に体を引っ張られて不意打ちに「へっ?」と気の抜けた声が出た。

