そこでふと保健室のハサミが切りづらかったのを思い出して奈々ちゃんに聞いてみる。
すると奈々ちゃんは不思議そうな顔をして首を傾けた。
「それ本当? 一昨日ハサミを借りに保健室に行ったけどその時は綺麗に切れたよ」
「一日で急に切れなくなることって多いわけじゃないよね?」
「うーん、そうあることじゃないと思うけど……」
何でだろう?
あとでスマホで調べてみようかな。
奈々ちゃんがお弁当箱を片づけに行ったのを見ながら私は時間があったら調べてみようと思った。
***
六時間目まで授業が終わって明日と明後日はお休み。
捻挫を早く治したいから今回の休みは家にこもっていようと思う。
そのことを帰りのホームルームが終わってすぐ、話しかけてきたひまわりちゃんに言ったら「折笠さんから久しぶりに情報を仕入れようと思ったのに……」と残念そうな顔をされてしまった。
「ごめんね? 足がよくなって復活したらまた情報集めするから!」
「分かった! こっちもいい情報を仕入れられるよう頑張っておくから楽しみにしてて──あっ、呼ばれてる。それじゃあまた月曜日に」
「うん、またね!」
ひまわりちゃんは教室の入り口から呼ばれる声に気づくと、素早く椅子から立ち上がって急ぐように入り口まで歩いていく。
私はひまわりちゃんが見えなくなるまで手を振って見送る。

