忍び寄るモノ


何か悩み事でもあるのかな?

気になるけどつい最近まで話すこともほとんどなかった岡本君のことを他の人から聞くこともし辛い。

しばらくはこっそり様子を見させてもらおうと心の中で思った。


***


人のことを考えて集中力が切れていたせいか六時間目の体育の時間に派手に足をひねってしまった。

右足をかばいながら歩いて職員室に向かえば葉山先生は私用で午後からお休みをとっていると言われてしまう。

ちょうど入り口の近くにいた高橋先生に保健室から湿布をもらいたいとお願いして鍵を借りて保健室へと向かう。

保健室は一階にあるから困ることもなく到着。

鍵を開けて「失礼しまーす」と小声で言いながら保健室に入っていく。

中は保健室独特の匂いが広がっていて全体的に白い空間。

病院と似ていて嫌う人もいるけど私はどちらでもないかな。

それは私自身が入院経験がないからかもしれないけど。

保健室に入ったのは久しぶりだなぁと思いながら私は湿布が入っている棚を探して一枚もらう。

棚の近くにあった椅子に座って貼ろうと思ったけど足首だからなかなか上手く貼れない。

少し時間をかけて湿布を貼り、はがれないようにテープも貼らせてもらおうと思いテープを切るためのハサミを探す。