忍び寄るモノ


次の日普段より早く目が覚めた私は一階に下りてのんびりと身支度をすませる。

制服を着たから後で慌てる心配もないや。

「おはよう静」

「お母さんおはよう」

いい匂いにつられるように居間に行くと居間のテーブルに朝ご飯を並べていたお母さんがにっこりと笑う。

ご飯に味噌汁に焼き鮭、それに玉子焼きもあって和食って感じだ。

温かいうちに食べようと私はテーブルの前に正座をして「いただきます」と手を合わせる。

箸とお椀を持ってまずは味噌汁を一口。

七月で暑いけど、味噌汁を飲むとなんだかホッと安心したような気持ちになるから不思議なんだよね。

久しぶりにゆっくりとしながら私は朝ご飯を食べていった。


***


「え……?」

鞄を持って、靴をはいて。それからお母さんに行ってきますを言ってから玄関を出るのにドアを開けた私。

玄関を開けてすぐに家の前に誰かが立っているのに気がついて小さな声が出た。

横を向いていた人は私の声に気がついたのか顔がこっちに向いて「おはよう」と聞き慣れない声が響く。

「なんで岡本君が家の前に……?」

「昨日の夜に高橋先生から連絡があったんだよ。できれば一緒に下校した人と登校してきてほしいって」