「ごめんね?遅れちゃって…。」
「いや、俺も今来たとこだよ」
嘘だよね、先輩。
先輩はいつも10分か5分前には約束のところに来てるんだ。
今、4時10分。
多くても20分は待ってるじゃん。
―ピンポン
先輩は利美の家のインターホンを押した
「はいはーいっ!
あっ!入って入って」
利美ももう浴衣を着ていた。
利美、可愛いな。
先輩、好きになったりしないのかな…?
少し、不安になる。
「てかさー、多分早めに屋台出してると思うし、今から行っちゃう?
今から行っても20分早く着くだけだし♪」
「じゃあ、そうする?」
「おう」
あたし達はお祭りに向かうことにした。

