中学一年生のとき、岡崎が大好きだった。
そんなあたしと岡崎の出会いはお祭り。
6月で、ちょっと遠くにある。
地元じゃ、有名だった。
友達の誘いで三人で行くはずだったお祭りだったけど…、そのうちの一人が他の友達やら先輩やら連れて来たのだ。
そんな先輩とはあたしともう一人の友達は初対面なわけで…。
あんまり乗り気じゃなかった。
そのあと、あたしともう一人の友達でいたら、先輩達とははぐれてしまった。
そういえば、先輩のなかに一人、ずば抜けてカッコイイ人、いたなぁ…。
名前なんていうんだろう。
* * *
次の日、廊下を歩いていると、知らない人に声をかけられたんだ。
「ねぇ、君、昨日の子だよね…?」