暗くなってきて、初めより大分人数が増えて混んできた。
利美、あたし、岡崎
の順で縦に並んで歩いているとき、
あたしの肩から先輩は手を伸ばして来た。
そしてあたしが持っていたかき氷を取り、
またちょーだいと言った。
なんだ…。
欲しかったのか…。
びっくりした…。
「あーん♪」
え?
びっくりするのも無理はない。
先輩があたしの口にかき氷を運んでいるのだから。
だけどあたしは嫌な気がしなかった。
だから素直に食べた。
てゆーか、あたしのかき氷だし、拒否する意味ないし。
すると、先輩は後ろから抱き着いてきたり、肩に手を置いて自分の方に寄せてきたりするようになった。

