蜘蛛の巣にかかった蝶のようで



「……あれ?紅葉?」

後ろから明るい声がした。

「……あ、佳世……。」

私の友達の中里 佳世(なかざと かよ)が後ろに立っていた。

「やだ、ちょ、何その顔〜〜!」

驚きを隠せない佳世。

「昨日も学校来なかったし……幸也君、元気無かったし……。2人して、なんかあったの?それに紅葉、電話に出ないしさぁ!」

「え?電話?」

いそいでケータイの履歴を見る。

佳世から着信が12件入っていた。

「ご、ごめん、色々あって気付かなかった……。」

「色々って?」

聞かれた瞬間目から涙がこれでもかというほど流れてきた。

「あ、あ〜〜よしよし、大丈夫か〜〜?
えーっと、今から紅葉の家に行ってもいい?話、聞かせて?」

私はうなずくと、佳世に手を引かれるようにして、家までの道を歩いた。