「はぁーあー授業たるー」


「あはは!確かにー」



桜が散りかけている四月中旬。


高校2年生のわたし達は、10分という短い休み時間に、自分たちの教室から遠く離れた中庭に来ていた。



この中庭は、わたし達のお気に入りの場所。



学校の真ん中にあって、草や花、木などが元気良くたくさん生えている。



もちろん、四月の今は桜がキレイに咲いている。



「でもさーいいじゃん。ここにいれば落ち着くし」



「だねー」



わたし達は、授業につかれたらここにくるのがしゅうかんになっている。



きたらすぐ、芝生にゴロンと寝そべって空を見る。



自然と一体化してるみたいで、気持ちいいんだ。