心も身体も強くなりたいと何度願っただろうか。



けど、その願いが叶う事は無くいつまでたっても弱いままの私だった。



キーンコーンカーンコーン



「ヤバッ」



授業始まりのチャイムが鳴り急いで屋上を後にした。



けれども、案の定間に合うわけが無くみんなが静かに転校生を待っている教室に１人遅れて入った。



「安藤さん。早く席について」



「はい」



担任の言葉に小さく返事をして席に着いた。



「みなさんが知っているように今日はこのクラスに転校してきた新しい仲間を紹介します。
みなさん拍手で出迎えてあげてください」



みんなが一斉に拍手を始める。



私も気分は乗らないが一応拍手をする。



ガラッと教室のドアが開きみんなはいっせいにドアのほうを注目する。





・・・えっ