いつもと同じように教室に入る。



私が入るとそれまでは転校生の話で騒がしかった教室が静まり返った。



この空気に絶えられずに私はかばんをおくとすぐに屋上へと向かった。



空を見ると心が癒される。




心のどこかでこの気持ちをわかってほしい




そう毎日空を見ながら思った。



両親もいなければ友達もいない。



たよれる人がいない私にとっては、毎日が心細く今にも崖の底に突き落とされそうな毎日だった。