その時初めて私は両親のやっていた事のすごさに気づき、



どうして生きているうちに優しくしてあげなかったんだろうという、



罪悪感もたくさん感じた。



私に生活費や学校に近い家をくれたおじさんには何回言ってもたりないくらい、



感謝の気持ちでいっぱいだ。



ただ、あの家は1人で住むには大きすぎた。



1人でいると悲しみや寂しさに襲われて、涙しか出なかった。



両親を亡くしこの生活にも慣れ始め、



落ち着きを取り戻しみんなよりも1ヶ月遅れた5月に学校に通い始めた私には、



当たり前のように居場所なんかなく休み時間になれば屋上へ逃げるように行くのが私の日課になっていた。