「葵っ。帰るぞ!!」



蓮がそういって葵のかばんを持ってくれた。



「うん」



葵はにこやかに笑った。



蓮とは意外に家が近くいから一緒に帰るのが日課になっている。



わたし達の家は学校から電車に乗って30分そこから30分ぐらい歩かないと着かない遠い所にある。



「なぁ、葵」



蓮がそう言った。



「何?」