「よっ。ごめんな。親父たち待たせてここに戻ってきたんだ。」








「どうしたの?」







「渡したいものあって。」







「なに?」







「はいこれ。」








そう言って渡されたのは、
可愛い指輪だった。








「指輪?」







「そ。小さい頃約束したから。」







「約束…」








「ま、それ渡しに来ただけだから。また連絡する!じゃあな!」








そう言って律は行ってしまった。








指輪。
なんの約束だったんだろう。







私は全く思い出せなかった。