幼馴染みは一番辛い。

-ドタドタ-








「柑菜!結依ちゃん!」









「ん?なに?」









「まだメイクの途中なんだけど…」









「いいから!」









パパはなぜか慌てて私と結依ちゃんの腕を引っ張る。









「なにー?」









「見てみろよ!京弥が!早起きしてる!」









「……。」









「………。」










「ほんとにどうでもいい。騒がないで。」








「あれ?柑菜機嫌悪い?」









何故か私はその時すごく機嫌が悪くて。







パパに八つ当たりしてしまった。








「今日はどこに行きましょうか?」







「今日は大人同士、子供同士で語り合いませんか?」








そう提案したのは、ママだった。








「そうしましょうか。じゃあママたちはカフェに行くから、柑菜たちは自由に過ごしてね。」








「行っちゃったね。」








そして、唖然とするわたし達。








どうしようか悩んでいたら、








「京弥と結依、話せば?京弥の部屋で話せばいいだろ。」








と、律が言った。








「は、結依と話すことなんか…」








「京弥、昔話でもしてきたら?」








京弥は無神経に傷つくことを言ってしまうことがある。








「…わかったよ。行こう、結依。」








「へ?あ、うん。」









ふうー、私は自分の部屋に行こうかな。





律と話すこともあんまりないし…。