幼馴染みは一番辛い。

「結依ちゃんどうしたの?」








「あの…京ちゃんって好きな人いるの?」








「京弥?いや、別にいないと思うけど。」







どうして京弥のことなんか…?







「あのね…私京ちゃんが好きなの。」







「へ?」









「実は…小さい頃から好きなの。だけど、今日見てたらいつも最優先は柑菜ちゃんで。ちょっと嫉妬しちゃったの。」







「それは…」







「分かってる。だけどね、私どうしたらいいかわからなくて。多分京ちゃんは私のこと恋愛対象には見てない。」








私と同じだ…。







「結依ちゃん。私今日好きな人には相手にされないって言ったでしょ?それ、律のことなんだよね。」








「え、お兄ちゃん?」







「律はね、昔言ってたの。私のことは恋愛対象には見てないって。」







「そんなこと…」







「いいんだ。律とはいい幼馴染みでいたいから。でも、結依ちゃんには頑張って欲しいな。京弥喜ぶと思うなー。」







「柑菜ちゃん…。」







「じゃあ、寝よう?結依ちゃん。」







「うん…。おやすみ。」







そう言って私は部屋の電気を消した。