それから一週間
今日は私が心を見る日
凛「お願い、心
起きてよ…」
ピクピク
ずっと握っていた心の左手
かすかに動いた?
凛「心!」
心「……っん…
り…ん…?」
凛「心!
私が分かる?」
そっと開いた心の瞼
心「分かるよ…凛」
凛「心…」
あっ!ナースコール押さなきゃ
はっと、思い出してナースコールを押そうとしたけど
心「少しの間、二人で話したい」
腕を掴まれて、それを止められた
心「凛…
多分俺は、そう長くは生きられないと思う。
だから、その短い時間を凛と過ごしたい
。」
凛「うん、うん」
心「凛
お前は生きろ」
心は力強く言った
凛「うん、絶対に」

