「なん…で…?」 「なんで?って、お前がいきなりどっか行くからだろうが」 どんどん近づいて来る仁 後ろに下がろうとしたけど、すぐ後ろにはフェンスがある 「心配させんな」 グイッ あれ? 私はいつの間に仁の胸の中に入ったんだろ? 「ごめん… ごめん…」 「謝んな。 お前が無事でいてくれただけで、俺はいいんだよ」 ポンポンと後頭部を優しく撫でられる 「ごめん…本当にごめん…」 「もう謝んな」