「はぁー、今日は宿題多いよ。」


親友の由雨とあたしだけしかいない静かな教室であたしが呟く。


「そりゃ、家でしてこない瑠璃が悪いっ」

んもぉー、だってめんどくさいんだもん!


あたし、斎藤 瑠璃は、極度のめんどくさがりやらしい。


こんな感じでいつも宿題をしてこないあたしを、いつも由雨は待っていてくれる。

こんな毎日があたしにとっては日常になってきている。

「うしっ!!終わった!!」

「やっと終わったー?もう待ちくたびれた。早く部活行こうー。」

あたしも中学一年生となった今では憧れの部活に入っている。


きっかけは部活動体験で、同じグループの子達にテニス部に誘われて行った時。

その日からテニス部に入りたくて、入部届けが渡されてからあたし達は迷わずテニス部に入った。


♪~♪~♪
下校のチャイムが鳴り響く。

[下校の時間です。生徒の皆さんは速やかに下校しましょう。帰りに気をつけて。]


「ヤバいよ瑠璃、校門までダッシュだ!!」