嘘…
あたし、男子の連絡先なんて持ってない…
つまり、山崎君の連絡先が初めてなのだ。
な、なんか変な感じ…
男子の連絡先があるだけで、なんか違和感なんだけど……
「桐谷さん、男子の連絡先一個もなかったね」
その言葉に、あたしの心臓は大きくジャンプした。
な、なんで……
まさか、見たの!?
「俺の連絡先が初めてなんだ。ふーん」
「な、なに……」
「別に?」
そう言うと山崎君は距離を縮めてきて、
「ま、もう俺の犬になったんだから、そんなもんは必要ねぇよな?」
と言った。
「も、もう今日は帰りますっ」
あたしは距離の近さと、山崎君の言葉にドキッとして、急いでその場を離れた。
そしてそのまま、屋上を後にした。

