キミがこの手を取ってくれるなら


その様子を見て、たまりかねたように陽介さんがあははと笑った。


「君たち面白いなー。やっぱり幼なじみだよ。小山くんがあんなにくだけた言葉で話すのもそうそうないしね。しかし悪そうな顔もできるんだなぁー。はじめて見たよ。」


「…笑い事じゃないですよ…こんなとこで…よりによって…」じゅんたは顔を伏せたまま、力のない声でそう言った。


…気になるけどちょっと可愛そうだから、ここでカオリだかサオリだかについて突っ込むのはやめておこうと思った。

でも、後でちゃんと突っ込んで聞こう。だって『なんでも話せる仲』らしいしね。


***

「私も2人とお話したいから、一杯だけおごらせてね。」と志帆さんが声をかけてくれたので、私達も閉店後のカフェスペースに残らせてもらっていた。

こんなに美味しいコーヒーがもう一杯飲めるなんて嬉しかったので、ありがたくごちそうになることにした。


私は陽介さんに、一度見てみたい!と思っていたラテアートをお願いした。