「もう別れた」
と私はじゅんたの言葉を遮るように言った。
そのことには触れてほしくなかった。
確かに私には彼氏がいた。
同じクラスの三浦くんに夏休み前に告白されたのだ。
告白されたのははじめてで、先の見えない片想いに疲れきっていた私は思わずうなずいてしまっていた。
明るくてクラスの人気者の彼は、優しいし、デートも楽しく、私の彼氏としては、もったいないくらい素敵な人だった。
そんな彼と別れてしまったのは、自分のせいだ。
夏休みも後半に差し掛かった頃、宿題を一緒に片付けちゃおうよ、と言われ、彼の家に行った。
よく考えれば分かることなのに、私は想像力と危機感が足りなかったのだと思う。彼の部屋に入ってすぐ私は彼に押し倒されたのだ。
驚きすぎて固まってしまうと、それを同意だと勘違いされてしまった。
抱きしめられて、キスをされ、そのままTシャツの中に手が入ってきて…胸を触られた。
ようやく我にかえった私は、彼を思い切り突き飛ばした。私は泣いて泣いて…そのままその日は帰ったけど、だんだん気まずい空気になり…
私たちの付き合いは自然に消滅した。
夏休み前にはじまった付き合いは夏休みが終わるのと同時に終わったのだ。
