「今こそ…今こそ、私の出番じゃない??!」
「私、私ならずっと側にいる!いてみせる!これはチャンスだよね! 私、また頑張ってみる!」
興奮している私の横で、じゅんたはずっと黙って、そんな私の様子を見ていた。
じゅんたは「報告」はしてくれるけど、今まで私の想いに対して何も言って来ることはなかった。
友達や、親にまで、呆れたようにいいかげんもう諦めたら?と言われた時も、じゅんただけは諦めろと言わなかった。
……その代わり頑張れとも言ってはもらえなかった。
じゅんたは、どう思ってるんだろう?
ふと思うと、今まで何も考えていなかった私とじゅんたの関係が、とても奇妙なものに思えてきた。
奏ちゃんとじゅんたと私は幼なじみだ。
奏ちゃんは好きな人で、じゅんたとは友達だ。私はそう思っている。
でも友達だったら、もうちょっと「頑張れよ」とか「もう諦めたほうがいいんじゃない?」とか、何か言ってくれてもいいんじゃないのかな??
私は、じゅんたに頑張れと言って欲しかった。
いちばん側で、私の初恋を見てきたじゅんたに励まして欲しかった。そしたら、もう一度頑張れそうな気がしたから。また一歩踏み出す力を、勇気を貰えそうだったから。
「……ねぇ、じゅんたは頑張れって言ってくれないの?」
思わず、そう口にしていた。
