つきあって1年たった、高3の文化祭。

坂口利絵と偶然再会して、ゆりちゃんへの想いが消えていないことを思い知った。

それと同時に、さとみへの気持ちが冷めているのを感じた。

冷めているというより、はじめから好きじゃなかったんだ。

嫌いではないけど、好きじゃなかったんだ。


俺は、さとみに「別れよう」って、突然言った。

さとみは、ポロポロ涙を流しながら、「どうして?」って繰り返した。


今でも、さとみにはヒドイことしたと思ってる。