ファンクラブっていっても、小学生のすることだからカワイイもので。
休み時間は常に男子に囲まれ、お揃いの文房具を持ったり、私が作ったお菓子の争奪戦があったり、ノリでチヤホヤするのが流行っていただけだと思う。
そんな、私を好きだと言ってくれる男子の中から選んだのが、芳樹くんだった。
優しくて、背が高くて、頭も良くて。
芳樹くんは、私が渡したカードの「好きな異性」の欄に、
「緒形ゆりちゃん」
って書いてくれた。
休み時間は常に男子に囲まれ、お揃いの文房具を持ったり、私が作ったお菓子の争奪戦があったり、ノリでチヤホヤするのが流行っていただけだと思う。
そんな、私を好きだと言ってくれる男子の中から選んだのが、芳樹くんだった。
優しくて、背が高くて、頭も良くて。
芳樹くんは、私が渡したカードの「好きな異性」の欄に、
「緒形ゆりちゃん」
って書いてくれた。


