「ううん、同窓会まで待ってみる」

「わかった」


利絵には笑って話したけど、本当は違った。


私は、本当のことを知るのが、怖かったんだ。

自分の気持ちが、芳樹くんと雅人くんの間で揺れていて、どうしていいかわからなかった。


でも、私の中の二人は、中学生のまま。

もうみんな20歳になってる。