「ゆり、そろそろ大学行く時間じゃないの?」

母の言葉に、ふと我にかえる。

「いっけない、ごちそうさま、いってきます!」



地下鉄の駅に向かいながら、バッグの中にしのばせたハガキのことをまた考える。

ハガキっていうよりは、小学校の時のこと。