次の日。

芳樹くんに渡すはずだったクリスマスプレゼントを持って、待ち合わせ場所に向かった。

早めに着いたのに、芳樹くんはもう待っていて、

「ゆり!」

って、笑いながら手を振っている。


大好きな笑顔。

でも、それ以上に、雅人くんが好き。

ごめんね、芳樹くん。


「来てくれて良かった。

もう会ってくれないかと思った。

とりあえず、寒いからどこか入ろうか」


何回か来たことのあるカフェ。

話題が尽きなくて、楽しかったな。